おうちたつかな

神奈川県某所、工務店さんにおうちをたててもらうブログ。たまに子育て日記。

ローコストハウスメーカーと違法建築

A工務店の建てた物件を見学してからというもの、建売住宅もしっかりしているところはしっかりしていると分かったロンロンですが、夫は相変わらず独自に色々なサイトから情報集めにいそしんでおりました。


その日は夫が見つけてきた、ローコスト住宅の見学をしに行きました。

このころ、ほぼ毎週1歳児と6歳児を連れて物件見学をしており、1歳児はともかく6歳児ぷー子に「えーまたおうち見にいくのぉ〜?」と明らかに嫌がられる始末。あんたさんの部屋もある、夢のおうちを建てるためやねんで、、、と説得するも、でもプーちゃんのお部屋狭いんでしょ?と。


実は娘の友達、特に仲の良い子が2人いるのですが2人とも豪邸住まい。6歳にして10畳はある子供部屋を持っていたり、自分のクローゼットを持っていたり。

家づくりのはなしを娘とする中、早い段階で露見したのですが娘の中で子供部屋とは、めちゃくちゃ広く、そこにはとりどりのお洋服が並ぶクローゼット、ピアノ、自分の机、大好きなおもちゃに囲まれて〜ずっと子供でいたい!の世界なことが判明。

早々に訂正させていただきました。こんこんと。お友達のお家は、たまたま、2人とも大きなおうちに住んでいるけれど、アレはものすごく珍しいこと。自分のお部屋さえ持てない子なんていっぱいいる。広いお部屋が欲しかったら自分で建ててね。と。

そして事あるごとに3畳ぐらいのスペースを見つけては、ぷーちゃんのお部屋はこのくらいだからね、と夢をぶっ潰す事を繰り返しているうちに、うちの長女はマイホーム計画に夢を持たなくなってしまいました、、、少し反省しています。


で、今回伺うハウスメーカー。モデルハウスはなく、実際に建てたお家を見学させてもらえるとのこと。人のお家に行くのってなんか緊張する私。ましてや他人の家。ドキドキしつつも、夫はそのハウスメーカー、Bホームが今まで見た中で1番ローコストであることに大注目しておりました。


ローコストハウスメーカーあるあるですが、人件費節のため、待ち合わせ場所に現れたのは社長。営業も設計も社長が一括して行っているとのこと。大手ハウスメーカーがいかに中間マージンを抜いているかなどの大手ディスりを聞き流しつつ、お家見学をさせてくれるお宅に向かいます。


到着したのは、無垢の床、大きな吹き抜け、薪ストーブのある自然派なお家でした。

迎え入れて下さったお家の方も、とっても素敵なファミリーでした。吹き抜けには天井からハンモックがぶら下がり、薪ストーブから伸びる煙突もカッコいい。夫と子供はたちまち心を奪われています。特に夫は、これが一千万前半で建つということに大興奮。だけど私は、、、

節だらけの無垢床の、節の部分にばかり目がいってしまい。あまつさえその節が少し凹んでいることも気になり。大工の造作と言われたキッチン後ろのカウンターも自分でDIYできそうだと思ってしまったり。

階段下が造作カウンターになっていたのですが、その天井部分がタッカーで留められていて、ホッチキス跡がバレバレ。

小姑のようないやらしい目線で見てしまい、どうしても夫のように興奮できませんでした。


そして、二階を案内してもらい、娘がロフトに続く階段を発見。昇りたがるので、オーナーさんと社長に「見てもいいですか〜?」と尋ねると、一瞬、明らかな沈黙というかためらいののちに、「、、、いいですよ」と許可をいただきました。


微妙な反応に首を傾げつつロフトに上がり、その理由がすぐに分かりました。

「天井が高いっすねー!」と夫が喜び、その反応に苦笑するオーナーさん。

そう、3階部分は明らかにロフトとして作られていましたが、法廷基準である140センチを越える天井高なのでした。つまりは違法建築です。

完成後の固定資産税の調査で引っかからないか尋ねると、完成時はハリボテでベニヤ板を貼り、調査後に剥がしたとのこと。確かにそれならバレないな!

ここからは素人考えなのですが、私自身はロフトの140センチ規制、本当に無意味だと思います。火災が起きた場合〜なんて言いますが、実際に海外ではロフトを寝室にしているお家なんていっぱいあるし、全く意味不明。

なので、この社長も、このお家のオーナーさんにも全然嫌悪を感じることはなく、むしろうちでも叶うことならこの方法でロフトを作りたい。とさえ思いました、

でも夫を見ると、、、違法と気づき、明らかにドン引きしています。。。またこれかよ、、、

夫は超真面目人間。車を所持していた頃も、法定速度を遵守するあまり40キロ規制標識のある一般道で40キロきっかりで走り大渋滞の原因となるのは日常のことでした。


帰りの電車で、恒例の話し合い。

私は、予算内で注文住宅が建てられるのは魅力的だけれども、やはり品質がそれなりになることが気になる。という意見。

夫も、価格的には非常に良い、だけど法律を堂々と破るハウスメーカーはあまり信用できないとの意見。

結果、このローコストハウスメーカーは見送ることになりました。。。

そして、私の心中には以前完成物件を見学した、あの建売戸建を建てた工務店の存在が大きくなっていたのでした。

同じ無垢床でも、品質の違い。造作家具でも完成度の違い。あの工務店の、家づくりに対する姿勢を直接会って確かめたい。

その考えを夫に話すと、夫も賛成してくれ、次の休みにアポを取ることになりました。